県道国道Road Trips

岡山県道やそのほかの道の走行記録など。

岡山r318◎ 千屋大佐線

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岡山県道318号 千屋大佐線

(おまけ・用郷付近の市道,林道)

R180阿福トンネル北口から,大佐山の麓r32小阪部までを連絡する山越え県道。だが,起点からしばらく別所川に沿って進むと県道は途切れ,r319交点まで県道としては繋がっていない。しかし,阿福トンネル南口から東に上り,r319交点付近に接続する林道があり,r318の目指すところはそちらで達成されている。なお,起点は千屋ではなく菅生であるが,Wikipediaによると,千屋ダム建設による道路付け替えのため起点が変更になったとある。千屋ダムは千屋にはないし,どこがどうなったというのか…

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<写真は起点>

起点から別所集落奥までは1.5〜片側1車線のいい道。その後1~1.5車線区間がしばらく続くが,唐突に道が途切れる。その先も未舗装の1車線道が伸びているが,一般車では無理そう(ただ,車輪の跡はあるので,車高の高めの軽トラくらいなら行けるかもしれない)。

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<起点側通行不能区間。登山者向けのトイレが整備されている>

通行不能区間の東側,r319交点以東は,r319と比べても狭い区間が長く,概ね1~1.5車線道だが,徐々に整備が進められている。片側1車線の新道に切りかわっている部分もある(天原付近で,粟倉木屋原大規模林道の大佐新見区間の分岐がある。)。大佐山の南側に下り,r32にぶつかって終点となる。終点付近に,幕末備中松山藩で活躍した山田方谷の記念館がある。

15/10/10までに,通行不能区間の東側の大部分を走破。16/1/23大雪の日にr319交点以東走破。16/3/6全線走破。

<写真トップ上は終点部,写真トップ下は大佐山のふもとの一車線区間

以下おまけ。15/11/23,r318東側区間の西端(r319)交点から,r318西側区間東端まで,地図上では道路がつながっているので,走破にチャレンジ。r319交点から菅生の集落内の新見市道を西谷川に沿って北上。右斜め前方にきれいな円錐形の山が見える(雄山か)。西谷で,用郷に向けての緑の標識がある地点で西に左折し,山の中へ。この区間,総じて1車線幅,アップダウンは激しく,急カーブの連続で,路肩は断崖という苦行路線だが,路肩に「新見市」のマークの入った細いポール(反射板の代わりに,赤い反射テープが巻いてあるやつ)がちらほら立っている。ただ,離合は,路肩も使えば,まあなんとかなりそうである。

何山か越えてようやく用郷の集落へ下りる。集落といっても,農家の建物が数棟あるだけ。ここで,別所川に沿って南北に進む道路と合流する。マップルでは,ここで南に進むと,r318西側区間に出ることになっているが,合流部は北側に進むようにしか考えていない様子で,南側へは切り返さないと曲がれない。なんとか曲がって,田んぼのあぜ道のような道を川に沿って下る。しかし,道幅は2mあるかないかと思われ,これまで通ったことのある道の中でも有数の狭さ。踏み外したら別所川に落ちる。それでも数百m進んでみたが,そこで舗装終了。その先は,路盤もでこぼこ,轍らしきものはあるが,草ぼうぼうでとても最近使用されているようには見えない。車を降りて歩いて様子を探ってみたが,道幅は軽ぎりぎりと思われるうえ,雑草と落ち葉で道の限界が見えず,コンクリートの水路橋の部分も足元をよく見ないと踏み外しそうな狭さ。軽の車高高めの四駆または軽トラでないとふみこんではいけない道と判断し,やむなく撤退となった。Uターンして戻るのも一苦労。

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<写真上は未舗装区間入口。どこが道やらわからない。写真下は折り返し後の区間。舗装が落ち葉で見えない>

その後,先ほどの交差点を北に進むと(このとき,北から来て西谷方面への市道に進む軽バンを見かける。出くわすと離合が大変だっただろうから,タイミングよかった),林道となり,同じく狭い1車線道で山中を進むことに。ただ,どっちかが崖というような箇所はあまりなく,線形もよく,精神衛生上はずいぶんまし。5kmほどはしって,突き当りでr317に合流し,ようやく一安心となった。r317もかなり狭い県道だが,今走ってきた市道,林道に比べればなんということもない。

帰宅後,この別所川沿いの道について調べたところ,「新ルート・岡山の山百選」の雌山(めんぜん)雄山(おんぜん)の頁に,推奨ルートとして掲載されているのを発見。そのまま未舗装区間を下っていると,鳴滝という滝や,大正時代に整備された石垣作りのつづら折り林道などが見られたらしい。また,自転車で峠越えを趣味にされている方のブログで,2002年ころにここを通過された時の写真が上がっているものがあり,それによると,現在ほど路面が荒れてはいなかった様子がうかがえた。