北海道道625号 学園新十津川停車場線
国道451号線「学園」の里見峠付近から札沼線新十津川駅前までの路線。
起点の地名は、かつて学園尋常小学校があったことに由来するという説を見かけた。上の写真は新十津川駅近くの国道275号線との交点付近の標識。
新十津川村(今は新十津川町)については、小さいころに川村たかしの小説「新十津川物語」を愛読していたことから、勝手に親近感を持つというか、一度は行ってみようと思っていた場所だった。近年ドラマ化されたこともあって、新十津川物語の看板が上の写真の街灯にも掲げられていた。
終点の新十津川駅は、いつ廃止されてもおかしくないような駅(路線)で、国道275号線交点から少し入ったところにあるのだが、ひっそりとしている。
<駅前区間。ただし、駅隣の空知総合病院への出入りの交通は一定量あるようだ>
「日本一終電の早い駅」で、なんといっても朝10時台に一本来て折り返していくだけである。県道の終点標識のところから見た駅はこんな感じ。
小さな駅舎に、小さなホーム。
かつては留萌本線まで線路がつながっていたということだが、今は線路は駅の少し先で途切れている。
そして、時刻表。
道路にも使命を終えて消えていくものがある。この線路は、実質的に本来の役割を終えたような状態といわざるを得ないだろう。かつての賑わいに思いを致すのも、歴史探訪の魅力だと思う。お役目ご苦労さま、あとは余生をごゆっくりというような気分で駅を後にした。
(2018年8月)
(おまけ)
こちらは日本最北端の線路末端。