県道国道Road Trips

岡山県道やそのほかの道の走行記録など。

岡山r332◎ 栗原有漢線

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岡山県道332号 栗原有漢線

R313真庭市栗原から南に進み,三飛(みとび)峠を越えて南西に進み,有漢IC近くでr49にぶつかって終点となる。

三飛峠越えはかなりの険道で,起点側から進むとやがて山の中の1車線道になるが,1車線でも普通車幅いっぱいの狭い部類で,片側は切り立った山肌,反対側は断崖絶壁奈落の底,路面は苔や落ち葉,枯れ枝に大小の石でぼこぼこというひどい道が続く。また,杉植林の中を進むため冬でも薄暗い。さらに,4連の九十九折りで,いずれの折り返しも普通車ですら切り返さないと進めない,そんな箇所も登場する。待避スペースもろくにないので,対向車が来ると,バックの運転技量をたっぷり試されることは間違いない(もっとも,交通量は僅少なので,対向車に出くわしたとすれば相当運が悪いと思われるが)。現役県道では県中部ではr455に次ぐ険道度では。

三飛峠は,三叉路になっており,起点から来て直進すると加茂川町方面(ランドマークCC・恩木ダム)に進んでしまう(すぐにダート道になる)ので,右折して低い切通しを抜けて高梁市方面に進まないといけないが,何の案内もない…いや,よく見ると,三叉路に石の道標が立っていて,落合町栗原・加茂川町恩木・有漢町上有漢と案内が彫ってある。絶対に運転席からは判読できないと思うが。

高梁市有漢町)側に出ると,植生が広葉樹になるので,冬は視界も開け,明るくなる。道幅は相変わらず1車線だが,道幅に少し余裕が出る。諏訪神社あたりに来ると1.5車線化し,片側1車線化されている箇所も出てくる。そのまま終点へ。

知らずに突っ込んだので予想外の酷さにいろんな意味で心が躍った。なお,相当狭い県道だが,車幅制限ではなく,2t制限という車重制限がかかっている。確かに,あまり重い車に走られると壊れてしまいそうな道であった。

ところで,三飛峠という地名は,各地の三国峠と同様,この峠が美作(真庭),備中(高梁),備前(加茂川)の三国に繋がっていたことから来ているとのこと。今では通行量はきわめて少ないが,かつては有漢から旭川沿岸に出るための道,あるいは,落合にある木山神社の参詣の道として,重要な交通路だったそうだ。(車道化した際にかつてのルートから多少ずれているかもしれないが,)先人も同じところを徒歩や牛馬で越えていたと思うと,なんとなく,場所と場所を繋ぐ道を通じて,過去と現在の時間の繋がりも感じられないだろうか。

15/12/23全線走破。

<写真上は終点の県道標識。写真中は三飛峠北側の4連の九十九折りの2-3段目。写真下は三飛峠(写真奥が県道終点側,写真右手が起点側,写真左手は加茂川町方面)。>