県道国道Road Trips

岡山県道やそのほかの道の走行記録など。

岡山r050〇 北房井倉哲西線

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岡山県道50号 北房井倉哲西線

北房から鯉が窪まで,山の中をグネグネ東西に進む県道。R313北房ICの西から北西に分岐(ここでは共用するr58の方が表記されている)し,呰部(あざえ。難読)の集落内ですぐにr58から西へ分岐。片側1車線の立派な道で中国道脇を一気に高度を上げて西進。以前通った時,一度,猿の群れが法面の途中の段のところを歩いていたのに出くわした。

上りきって草間の台地上に出ると,1.5~片側1車線のまずまずの道で進み,満奇洞入り口付近から蓮台寺手前までr78と共用。沿線に羅生門,満奇洞など,カルスト関連の見どころがいろいろある。

共用区間を過ぎて分岐すると,r78が西に進むのに対し,r50は南西に井倉洞方面に下る。井倉洞側は狭い一車線道のつづら折りで一気に高度を下げ,高梁川まで下りてR180に合流。

R180を南に進み,再び西へ分岐。ここからは1.5車線道でまた台地上へ登り,登りきったところからしばらくは片側1車線のいい道が続く。しかし,さらに山登り区間に入ると1.5車線化し,萩尾で90度右折すると,突然1車線道に。山越えの狭い道を越え,集落に下りると,右手に立派な片側1車線の広域農道の登り分岐が見えてくる。ここで,脇の川沿いの細い道が本道だが,残念ながら通行止め。やむなく,広域農道を経由し,途中でr33に下る市道だか林道だかに乗り換え(進行方向右(東)側に分岐し,農道の下をくぐって西に進む道),r33まで下りることになる。

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<写真は通行止め区間東側。県道無明谷線は正式名称ではない。写っていないが,このすぐ右手を立派な広域農道が登って行く>

この通行止めの区間は,無明谷という微妙な?名所があり,両側が切り立ったがけでその間を進む川と1車線険道,季節の珍しい草花(日の当たらないところを好む草花)が見られる場所だったそうだ。しかし,たびたび法面崩落や落石で通行止めになり,2015年現在,r33側はフェンスで完全に封鎖されており,人車ともほぼ恒久的な通行止めになっている。ブログ等を調べたところ,2009年夏か,遅くとも冬以降は,一度も開通していない様子(※あとで岡山の道路情報を調べたら,2009年11月以降現在まで通行止めが続いているようだ。)。r50完全走破はほぼ不可能…というか,このまま廃道になるのだろうか。r33交点にはせっかく整備した無明谷の案内板があるのだが,さみしい。無明谷といえば,瀬戸市の赤磐警察署のあたり,r96沿道に「光明谷」という地名があって,好対照をなしている。

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<そこまでやらんでも…ってくらい通行止めの表示が。数えたら各種取り混ぜ8枚もあった>

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<本道の由来が書いてある石碑。この無明谷を通る道がないと,谷の向こうへは大きく山越えで平面的にも標高的にも迂回するしかない。隣に「新見癒しの名勝遺産」に指定されたことを記念する看板があり,日付は2009年11月26日。看板作ったと思ったらそれ以来ずっと通行止めということになる。一度は通ってみたかったが,岩質的に落石の危険は解消できないのだろう。>

r33交点から少し北上し,矢戸の萬歳というところから本郷川に沿って西に分岐する。なかなかいい地名だ。矢戸から蚊屋までは概ね西に進む。そこかしこで工事中で,徐々に片側1車線化しているが,まだ1~1.5車線区間が結構残っている。

蚊屋のr409交点からいったん北上し,r157交点田淵から再度西進。このあたりは片側1車線で整備が進んでいる。多少の狭隘区間やアップダウンはあるが,田畑の間を進んでいく。鯉が窪の南でR182に合流して終点となる。

15/11/30現在,r409交点~r157交点(東側)と無明谷を除き全線走破。かなり距離の長い県道の一つである。16/1/16までに通行止め区間を除き全線走破。無明谷が開通しない限り,永久に完走できない路線。

<写真トップはr58から分岐して単独区間に入ってすぐのところにあるヘキサ。ここから一気に草間台地へ駆け上がる>